SPECIAL FUTURE

2024.04.18

私たちがドクターズコスメを販売している理由

当院では、一般の保険診療だけでなく、脱毛やシミといった美容に関する診療も行っています。

 開院当初は脱毛器、Qスイッチレーザーのみで開始しましたが、その後皆様の様々な要望にお応えできるよう医療機器を増やしていきました。そして当初は医療機器での治療に注力していたため、普段のケアについては、刺激を避ける、紫外線を避けるといった、基本的なケアの注意という程度に留めていました。

 通常診療では現在治療方針や経過観察を行うのに肌診断装置を用いた評価を行いながら診療を行っています。
 シミができた、肝斑ができたというお悩みで、それぞれのご相談を受けることがあります。しかしながら、肌診断装置で評価してみますと、多くの方で、いわゆるシミ、肝斑、そばかす、あざなど、様々なものが混在していることがわかります。なかにはイボやほくろも混在していることもあります。実際にこのことはよく知られた話であり、近年ではこの状態のことをaging complex pigmentationとも表現されていて、加齢に伴う様々な変化が生じ混在しています。

 つまり、なにか一つの症状だけが出ていることのほうが少なく、多くの方は様々なものが混在しています。そして一つの治療でさっと治療が終わることのほうが少ないというのが実態です。そのため様々な医療機器を組み合わせて治療していきますし、時間や回数もかかってきます。
 言い換えると施術を受ければさっと綺麗な肌が手に入るというのは誤解ともいえます。機器での治療だけをみても、レーザーだけでなくIPLも組み合わせて行いますし悩みに応じてその他の機器も組み合わせて使用します。

 また、長らく診療を行っていると、施術での効果も同じ様におこなっていても効果の出やすい方と効果の出にくい方がいらっしゃることがわかります。
 施術をおこなっていてもなかなか結果が出ない方にお話を伺ってみると、当然機械との相性や設定という問題もありますが、コットンで頬を擦るような習慣があったり、御本人が好んで使っている化粧品も実はその方の肌にはあっていなかったりということもあります。
 また、機器での治療を行う前に基礎固めを行ってから施術を行ったほうが安全に効果も出やすいですし、施術後も適切な化粧品も使用したほうが効果はでやすいと考えれられています。ピンポイントで目立つシミであっても、レーザー照射で一旦薄くなったあとの色素沈着を軽減するのも施術後の適切なケアです。

 このように通院いただいてクリニックで施術を行うことは全体の治療のうちの一部とも考えられます。美しい肌を手に入れるには、様々な要因を考慮し、時間や回数をかけて、医療機器を用いた治療だけではなく普段のスキンケアも合わせてトータルでのケアが必要です。
 医療機器での治療を物理的作用での効果と考えると、化粧品でのケアは化学的作用での効果と考えられ、物理的作用、化学的作用の両面からケアをしてくという考え方です。

 これらのことから私達はご自宅での普段のケアの重要性を考慮し、化粧品メーカーと相談しドクターズコスメを製作販売しました。あくまでも化粧品なので薬機法に則っているため強い薬効の出せるものは含有できませんが、可能な範囲で有効成分を多く配合しています。
 薬も同様ですが化粧品も当然相性があるので万人に受けるものではないかもしれません。それでもより多くの方に使っていただけるようなものとして仕上げています。施術前の普段の基礎固めにも、施術後のメンテナンスにも使用できるものです。
 今後は様々な肌質の方や好みにあわせられるようバラエティを増やしていきたいと考えております。
 お試しください。

ふじもと皮フ科クリニック

院長 藤本栄大